保護者の皆様へ
全国各地で臨時休校を継続する都道府県が多い中、 本県 において は、新年度を通常通り開 始し 、3週間余りが経過しました。 その後も 全国 では 感染 者が 拡大 したり、 本県でも4月に 入って感染者が確認された りした こと 等により、不安な思い を抱いて いらっしゃるご家庭も 多いことと思 って います。
県教育委員会としましては、県内における感染状況や 文部科学省のガイドライン等を踏ま えて、 可能な限り の感染防止策を講じながら、 学習の機会を確保し 教育活動 を継続してきた ところですが、 全国一斉に緊急事態宣言が発令され 、感染拡大防止として、来る連休を中心 に外出を控え 、 人との接触の機会を減らす取組が全国的に展開されることを受け、 4月27 日(月)から全県一斉で公立学校を臨時休校とすることとしました。
ご家庭におかれましては、子どもたちを感染のリスクから守るために、 これまでと同様に 朝晩の 検温や手洗いの徹底、 こまめな換気、 マスクの着用(咳エチケット)等の健康管理を 行っていただくとともに、発熱や体調不良が継続する場合には、「発熱・帰国者・接触者相 談センター」に相談していただきますようお願いします。
また、感染拡大の3つの 密 (密閉 ・ 密集 ・密接 を極力避けるとともに、今回の緊急事態 宣言のねらいでもある不要不急の外出、特に県外への旅行等は自粛することで、人と人との 接触の機会を極力減らすこと や、外出する場合において も 、人と人との適度な距離(ソーシ ャルディスタンス)を保つこと へのご協力をお願いします。
なお、全国では、 感染者等に対する偏 見や差別的な言動も報告されているところです。学 校においても、発達段階に応じて指導を行ってきたところですが、改めてご家庭でも正しい 情報に基づく適切な判断を行う よう 、人権に配慮した行動への注意喚起をお願いします。
一方で、今回の前代未聞の緊急事態への対応や、その感染防止に向けた取組の徹底を通して、子どもたちが「今するべきこと、今するべきでないこと、そして今自分ができること」を真剣に考え、行動する契機とすることにより、自分自身を成長させることができる機会となることを期待しています。さらに、自分だけでなく家族までも含めた行動変容を図るために、主体的にどうすればよいかを考えることで、今回の臨時休校が子どもたちにとって、貴重な「学び」となることを願っています。
先の見えない事態であり、今後も状況に応じて方針 や取組が 変わ る こともあろうかと思い ますが、県教育委員会とし まして も 、 市町村教育委員会と連携を 図りながら 、 今後も 最大限 子どもたちのために 取り組んでまいりたいと思います ので、 ご理解・ご協力を よろしくお願 いします。
令和2年4月 24 日
鳥取県教育委員会
教育長 山本 仁志