退任のご挨拶

投稿日:  投稿者: 横山 尚登

平成28年3月31日

 退任のご挨拶

 鳥取中央育英高等学校 

校長 横山尚登

  この度、定年退職により本校校長を退任することとなりました。

在任中は皆様方に一方ならぬご厚誼を賜り、お陰さまで校長の任を全うすることが出来ました。心から感謝申し上げます。

 校長就任が決まった折にある方から「あなたは2年しか時間がないのだから、あれもこれもやろうとしても出来ません。あなたが一番やりたいと思っていることに的を絞っておやりなさい。」と助言をいただきました。私は、その助言に従い、予ねて考えていた「地域との連携」を重点目標として学校運営に取組みました。

 先ず、松本昭夫北栄町長に校長就任のご挨拶に伺い、私の構想をお話しました。松本町長は「ぜひ一緒にやりましょう」と応じてくださり、平成26年8月には「地域探究の時間」推進協約を結び、翌年の本格実施に向けて準備を始めました。平成27年5月には平井鳥取県知事をお迎えして「地域探究の時間」記念講演会を開催、6月からは2年生による5回の地域探究活動が始まりました。地域で活躍しておられる各分野のスペシャリストの方に講師をお願いし、魅力的なプログラムとなりました。10月には校内発表会、12月には県内外7校の参加による「地域創造ハイスクールサミット」を開催しました。

 このような取組みを通して、生徒達は地域の魅力を再発見し、地域の発展のために何か出来ることはないだろうかと考えるようになりました。また、探究活動は生徒の主体的な学習態度の形成にもつながり、学力が向上した生徒も増えました。生徒会活動や学校行事、部活動にもこれまで以上に積極的に挑戦するようになったと思います。

 私は、育英高校は必ず “V字復活” する、と繰り返し生徒に言ってきました。その兆しは、模試成績の上昇、山岳部の日本一などに現れています。また、地元中学校からの志願者数が倍増したことも本校への信頼回復の証と受け止め、喜んでいます。

 育英は “永遠に不滅” です。やがて本校は数年のうちに「史上最高」の発展を遂げると確信しています。皆様に重ねて厚く御礼申し上げ、校長退任のご挨拶といたします。本当にありがとうございました。